ブルーベリーアイスクリームの作り方

山でブルーベリー摘みをしたら(「ブルーベリー摘み」を参照)、私は以下の方法でブルーベリーを楽しんでいます:

  • 摘みながらそのまま食べる
  • パンケーキに入れてブルーベリーパンケーキにする
  • ブルーベリーパイを作る
  • ジャムを作る
  • 凍らしておいて、ブレンダーでジュースを作るときに入れる
  • ブルーベリーアイスクリームにする

我が家で一番人気があるのは、ブルーベリーアイスクリームです。一度食べだすと、自分でも嫌になるくらい止められません。

アイスクリームの作り方は、グーグルなどの検索エンジンで「手作りアイスクリームの作り方」と検索すると出てきます。私は友人にいただいたレシピにアレンジを加えたのを使っています。今回は私流のブルーベリーアイスクリームの作り方をご紹介します。

材料:材料はアメリカの計量で量っています。アメリカの1カップは250ccです。(日本は200cc。)

下記の量では多すぎると思われる場合は、1/2の分量で作ってみると良いでしょう。

  • 玉子4個
  • 生クリーム(heavy whipping cream)2カップ  
  • グラニュー糖(白いさらさらのお砂糖)1.75カップ  甘さはお好みで調節してください。
  • ブルーベリー4カップ。ブルーベリーが足りなければ、市販のイチゴやキウイを足してもおいしいです。ポイントは冷凍のフルーツではなくて、生の物を使うことです。 イチゴはヘタを取り除き、キウイは皮をむいて使います。

    参考までに:
    市販ブルーベリーと野生ブルーベリーは、種類も味も違います。そのままフルーツとして食べるのであれば、市販の方が酸味が弱く甘みが強いので食べやすいです。ですが、パンケーキやジュースに入れたり、パイ、ジャム、アイスクリームを作る分には野生ブルーベリーのほうが味が濃いので断然美味しく出来上がります

    この記事を読んで「アイスクリームを作ろう!」と思った時期に野生ブルーベリーが手に入らないのであれば、市販ブルーベリーではなく、市販のイチゴを使うことをお勧めします。イチゴが売っていない時期であれば、それはもう時期を待つしかありません。

道具:私が使っている道具です。

  • ブレンダー  無ければポテトマッシャーでも代用できると思う
  • ハンドミキサー 根性のある人は手で全て泡立ててもOKだけど、ハンドミキサーを使うと楽チン。 
  • 大きなボール1つ
  • 中くらいのボール2つ
  • ゴムベラ 無ければお米を混ぜるおへらでも代用可 

手順

まずは山にブルーベリーを摘みに行きましょう。摘んで来たブルーベリーは使用する直前まで洗わずに保存します。洗うとブルーベリーは傷みが早くなります。

保存方法:通気を良くするために、プラスチックバッグ(スーパーのビニール袋など)に入っている場合はタッパーなどの平たい容器に移します。タッパーに入れるブルーベリーの量は、厚さ(ブルーベリーの高さ)5cm以下にします。これ以上の厚さにすると、ブルーベリー自身の重みによって下のほうの実がつぶれて傷みが早くなります。

理想としては、冷えるまではフタをせずにガーゼやキッチンペーパーでおおい、冷蔵庫に入れておきます。十分冷えたところでフタをしてそのまま冷蔵庫で保存します。冷え切る前にフタをして冷蔵庫に入れると、空気中の水分が凝結をおこし、フタや容器に水がくっつきます。その水がブルーベリーをぬらすので、結果傷みが早くなります。(しかしブルーベリー摘み&ハイキングから戻ってきて疲れている時にこれをするのは面倒くさい。よって私はよくタッパーにぶちこんですぐフタをし、冷蔵庫に入れて終わりにしています。)

アラスカ アンカレッジ

アイスクリームを作る直前に冷蔵庫から取り出します。ざっと洗ったらよく水気を切ります。

以下、今まで聞かれた質問にお答えします:

質問:皮はむきますか? 答え:皮はむきません。
質問:小さな緑の枝みたいのはとりますか? 答え:よほど暇な時でない限り、取り除きません。
質問:茶色のもの(花が枯れたところ)はとりますか? 答え:大きめのはとりますが、全部はとてもではありませんが取り除いていません。

その他葉っぱや小枝など、大き目の目立つのはざっと取り除きます。初めは小さな緑の枝や花の枯れたものが気になってせっせと取り除く人が多いと思います。しかし大量のブルーベリーを何度も扱っていると、そのうち段々面倒くさくなってきて細かいことは気にならなくなります。

アラスカ アンカレッジ

↑この写真に載っているのが全ての材料。ブレンダーに入れたフルーツ(ブルーベリー、イチゴ、キウイ)、左から生クリーム、グラニュー糖、玉子。

アラスカ アンカレッジ

① 分量の砂糖3分の1(大体でOK)を生クリームのボールに入れ、ハンドミキサーを使って泡立てます。生クリームを泡立てるボールは、後で他の材料を加えていくので一番大きなものを使うと良いでしょう。(写真左が泡立て後)
あまり硬くなるまで混ぜすぎないようにしてください。生クリームが泡立ったらハンドミキサーは洗わずに、次の作業に入ります。

② 玉子を卵黄と卵白に分けて、まずは卵黄にとりかかります。(卵白を入れたボールは冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。後で卵白を混ぜるときに、冷えていると固まりやすくなります。) 残りの砂糖の半分(つまり最初の分量の3分の1)を卵黄の入ったボールにいれ、ハンドミキサーを使って色が白っぽくなるまでよく混ぜます。(写真右)

アラスカ アンカレッジ

③ 残った砂糖(最初の分量の3分の1)をフルーツの入っているブレンダーに入れ、フルーツをピューレー状にします。(写真左) 砂糖を3つに分けるのは、どれか一つの材料で全ての砂糖を溶かそうとすると時間がかかるからです。

④ 最後にハンドミキサーを使って卵白を泡立てますが、卵白は不純物(生クリームや卵黄)が混じると泡立てにくくなります。よって卵白を泡立てる前に、一度ハンドミキサーを洗うと良いでしょう。泡立てすぎないないように、ふんわりしているくらいのところで泡立てるのをやめます。(写真右)

参考までに:
そのうち慣れてきて手際が良くなってきたら、①卵白 ②生クリーム ③卵黄 の順であわ立てると、ハンドミキサーを途中で洗わずに済むので楽です。でも慣れないうちにこの手順でやると、③の卵黄の泡立てが終わる頃には時間が経ちすぎて①で泡立てた卵白が分離している可能性が高いです。よって慣れるまでは多少面倒でも、ここで紹介した手順に沿ってやってみることをお勧めします。

アラスカ アンカレッジ

①で泡立てた生クリームの入っている一番大きなボールに、②の卵黄&砂糖を混ぜたものを入れてよく混ぜます。私はこの作業はハンドミキサーの一番遅い回転を使っておこなっています。

再び一番遅い回転でハンドミキサーを使い、③のピューレ状のフルーツ&砂糖を加えて混ぜます。

(ここからの作業はゴムベラを使います。)
最後に④で泡立てた卵白を入れて混ぜます。④を入れた後はなるべく切るような感じでさっさと混ぜます。(写真は全て混ぜ終えたところ)

この後このボールのままラップをして冷蔵庫に入れます。途中混ぜなくても大丈夫ですが、多少はクリームとフルーツのジュースが分離するので、2時間程経ったところで一度混ぜてあげると完璧です。その後一晩凍らしてお召し上がりください。

参考までに:
もったいないので大切に保存しておき、作ってから数ヵ月後食べたことがあります。その時はっきりと味が落ちているのが分かりました。完成後は日をおかず早めに食べたほうがフルーツの味が新鮮でおいしいです。

職場に一度持っていったことがあったのですが、大好評でした。日本にも凍らせた状態でお土産として持って帰ったことがありますが、大変喜ばれました。

2010年 1月 14日 執筆