フーリガン ディップネッティング

アンカレッジは5月になると緑の色が日に日に濃くなっていき、短い春が通り過ぎていきます。

春一番で楽しめる魚とりが、フーリガンのディップネッティングです。フーリガン(hooligan)は日本語で言うとわかさぎのこと(注:わかさぎと同じ種類の魚だそうです。)で、スメルト(smelt)や、キャンドルフィッシュ(candle fish・・・油が多いのでキャンドルとして使えるという由来)とも呼ばれています。

日本で「わかさぎ」と言うと凍った湖に穴を開けて釣り糸を垂らすイメージがあるので、私は初め淡水のお魚だと思っていました。でもアラスカの海岸域には6種類のわかさぎがいるそうで、そのうち半分は海水域に生息し、残りの半分は溯河性(そかせい・・・サケなどのように海から川へ産卵にのぼる種類)なんだそうです。

アラスカで「フーリガンディップネッティング」と言うと、海から川に上ってきたフーリガンを網ですくうフィッシングのことを指します。

フーリガンディップネッティングは、サーモンディップネッティングに比べるとアンカレッジから近いし道具も簡単。家族で楽しめるアクティビティですので、皆さん是非挑戦してみてください。

● ライセンス ●
フーリガンディップネッティングをする為には、アラスカに1年以上住んだ人のみ購入できる地元民用のフィッシングライセンスを購入する必要があります。

● 場所 
アンカレッジから一番近いのは、アンカレッジの街からSeward Highwayを車で約1時間走ったところにある Twenty Mile River の河口付近です。(Twenty Mile River 以外だと、Kenai RiverやBig Susitna Riverでもできます。)

Twenty Mile Riverの当たりへ差し掛かると、ハイウェイの脇に車が沢山止まっているのですぐに分かります。そのあたりに差し掛かっても道の脇にとまっている車がほとんど無い時は、魚が入ってきていない証拠です。

ポイントは何箇所かあります。海側の流れのゆるやかなところ、川にさしかかったところなどです。

(2010年12月追記)今日現在、グーグルマップでTwenty Mile Riverの河口を表示する住所がありません。
Twenty Mile Riverの河口でのフーリガンディップネッティングは、下記の地図で黄色にハイライトされている所になります。
アンカレッジからSeward Highwayを車で約1時間走ったところになります。


 時期 
5月中旬~下旬。その年によって変動します。下記のページで魚が入って来てるかどうかチェックできます。

Fish and Game の「Fishing Reports」ページ。Anchorageのエリアをクリック。毎週火曜日に更新される。
http://www.sf.adfg.state.ak.us/statewide/WeeklyHome.cfm

Alaska Outdoors Forums --> Alaska Fishing Forums --> Alaska Dipnetting:
http://forums.outdoorsdirectory.com/forumdisplay.php?f=19
フォーラム形式で、一般の人が魚の入りを書き込んだり質問・回答をやり取りしている。

● 道具 
フーリガン用のディップネットは、鮭用の物とは違います。鮭用のディップネットよりも網の目が小さくフレームも小さいです。Sportsman's Warehouse, B&J Commercial などで購入できます。(お店の住所は、「
サーモンディップネットの選び方」を参考にしてください。)

ヒップブーツ(腰まである長いフィッシング用ブーツ)、またはチェストウェイダーを着用することをお勧めします。どちらも持っていない場合は、普通の長靴でも場所を選べば魚とりが出来ます。

2010年12月 最終更新

Anchorage Alaska
● フーリガン ディップネッティング ●
この時期は日照時間が長いので、夜遅くまで外で遊べます。
この写真を撮ったのは夜10時頃です。
2000年 5月撮影

アラスカ アンカレッジ
● フーリガン ディップネッティング ●
この日はピークにはまだ早いけれども、まぁまぁの魚の入り。
波はあったけれど、ひとすくいでこれだけとれる。
2008年5月30日 撮影

アラスカ アンカレッジ
● フーリガン ディップネッティング ●
魚のとれ具合に波があり全然かからない時間もあったけれど、目標のバケツ2杯は
数時間でとり終えました。このくらい時間がかかったほうが
アクティビティという感じで楽しい。あまりにとれる時期だと
あっという間にバケツがいっぱいになり、とるのが面白くてやめられなくなるのです。
そしてとりすぎてしまった魚の処理に困ることになります。
2008年5月30日 撮影

アラスカ アンカレッジ
● フーリガン ディップネッティング ●
お天気も穏やかで、まさにフーリガンディップネッティング日和でした。
写真はトゥエンティマイルリバーの河口。
2008年5月30日 撮影


アラスカ アンカレッジ
● 沢山とれた ●
わかさぎと言っても私が日本でてんぷらにして食べてたのよりも
もっと大きくて、まるで違う種類の魚のようです。
とれる数も半端じゃない。タイミングによりますが、1時間もすくっていると、
数百匹とれてしまうこともあります。
2008年 5月撮影

アラスカ フーリガンディップネット
● フーリガンディップネッティング のどかな風景 ●
フーリガンが出てくる頃は新緑の季節。
例え魚のかかりが悪くても、Twenty Mile Riverまでのドライブは
景色も良いので、格好の週末アクティビティになります。
2007年 5月撮影

アラスカ アンカレッジ
● フーリガン ●

大漁です。潮のタイミングにかかわらず、面白いようにとれました。
結構子持ちメスも入っています。

2011年 5月 28日撮影


アンカレッジ アラスカ
● 道路わきにとめられた車 ●

フーリガンディップネッティングをする人たちの車が、ハイウェイの脇にとめられている。
2008年 5月26日撮影

アンカレッジ アラスカ
● 風景も一緒に ●

雪をかぶった山の景色を見ながら魚とり。

アンカレッジ アラスカ

アンカレッジ アラスカ
● 干物の準備 ●

つかまえたフーリガンはフライにしたり、そのフライを南蛮漬けにしたりして食べます。
みりん干しが私のお気に入りです。ご飯がすすみます。

アンカレッジ アラスカ
● 干物製造中 ●

写真はフーリガンの干物を作っているところ。
上段の色が茶色っぽいのはみりん干し(醤油、みりん、酒、砂糖で味付け)、
あとは塩味です。今回はこの写真の2倍くらいの量を作りました。
ただ今、車庫が魚くさいです。

2008年 6月1日撮影