アラスカに住んでいる人にとって、知ってると得する情報を載せていきます。
● Permanent Fund Dividend (PFD)
直訳すると永久基金配当金。アラスカに住んでいるというだけで毎年もらえるお金です。
これはアラスカで産出された石油・ガスの収益の一部を投資にまわし、利益をアラスカ住民に還元するプログラム。応募前年度アラスカに1~12月(一年間)住んだ人が対象ですが、実際にはもっと細かいルールがあります。詳しくは下記URLを見てみてください。応募も下記URLからできます。例年だと応募は1~3月、支給は10月です。
State of Alaska - Permanent Fund Dividend Division: http://www.pfd.state.ak.us/
Alaska Permanent Fund on Wiki: 過去の配当金額や歴史が分かる。2015年の配当金は一人当たり2,072ドル(1ドル120円の計算で24万8千6百4十円)。
http://en.wikipedia.org/wiki/Alaska_Permanent_Fund
学生ビザ(F-1)は残念ながら対象者にはなりません。労働ビザ(H1-B)保持者だったころ「対象になるかどうかグレーゾーン」と聞いたので、PFDの事務所に問い合わせて本当のところはどうなのか聞いたことがあります。職員の人に「さぁ?どうだか分からないけど、はっきりしないのなら応募してみれば良いのよ。駄目だったら却下されるだけだから」と言われました。とりあえず応募しましたが、結果は却下でした。永住ビザ(グリーンカード)保持者は他の条件を満たしていれば受給対象になります。
虚偽の申告さえしていなければ、応募資格を満たしていなくても応募すること自体は違法ではありません。駄目だったら却下されて終わりなので、自分が受給資格があるかどうかはっきりしない場合は応募してみましょう。
毎年虚偽の申告で受給しようとする人が後を絶たないため、審査は慎重にしているようです。直接確認や質問の電話がかかってきたこともあります。
なお、PFDには連邦所得税がかかります。
● アラスカ住民は消費税免除
「大きなショッピングモールが恋しい。都会の匂いをかぎたい」と言う人がよく選ぶ訪問先がワシントン州シアトル。アンカレッジから一番近い都会で、飛行機で約3時間半かかります。
アラスカは州の消費税がありません。そのため、アラスカ住民がワシントン州で買い物をすると州の消費財が免除されます。ワシントン州以外でも消費税免除を実施している州は多くあるはずですが、私が今のところ試したのはワシントン州のみです。(他の州でも試してみた方、結果を掲示板にてお知らせください。)
シアトルで買い物することがあれば、支払いの前にアラスカの免許証またはアラスカ州のIDを提示して消費税が免除になることを伝えましょう。ワシントン州の消費税は6.5%なので、金額の大きな買い物だとかなりお得です。
ホテルやレンタカーなどのサービスにはこの消費税免除は適応されません。物品のみになります。
ワシントン州の消費税免除に関するページ:http://dor.wa.gov/Docs/Rules/eta/2014r2.PDF
● アラスカ鉄道20%引き
アラスカ住民は、アラスカ鉄道< http://www.alaskarailroad.com/ >の乗車券が20%引きです。アラスカの免許証・IDを提示する必要があります。
Deals for Alaskans
http://www.alaskarailroad.com/travelSpecials/WebSpecials/tabid/140/Default.aspx/DealsforAlaskans/tabid/145/Default.aspx
● アラスカ航空 預け入れ荷物2つまで無料
2011年11月以降、アラスカ航空を使ってアラスカからまたはアラスカへ向けて旅行をすると、通常だと料金のかかる預け入れ荷物が2つまで無料になります。アラスカ住民であることと、アラスカ航空のマイレージプランのメンバーであることが条件。Club 49と呼ばれるプログラムで、申し込み(無料)をする必要があります。オンラインで簡単にできます。
アラスカ航空ウェブサイト:< http://www.alaskaair.com/>
Club 49: < http://www.alaskaair.com/content/deals/club49.aspx >
● 持ち家に住んでいる人への税金一部免除制度
アンカレッジに家を所有し、他の人に賃貸するのではなく自分でその家に住んでいる人の為の税金一部免除制度。「Owner-Occupied Residential Exemption」と言って、アンカレッジ市による家の評価価格の10%(2万ドルが上限)にかかるproperty taxが免除されます。アンカレッジのproperty taxは場所によって変わってきます。2012年の平均値は1.2%。私の住んでいる所は1.557%で、我が家は上限の2万ドルに対して税金が免除されます。よって、2万ドル×1.557%=311ドルで、年に311ドル節約になると言う仕組み。
免除の受け方は、アンカレッジ市のページ<http://www.muni.org/departments/finance/property_appraisal/exemption/Pages/default.aspx>の「Residential Exemption」の項目を参照。手続きはいたって簡単で、申請用紙を一枚郵送するだけ。毎年申請用紙を提出する必要あり。
自分が免除を受けたかどうかは、Anchorage Real Estate Property Taxes <http://www.muni.org/pw/public.html>で自宅を検索して見てみることが出来ます。Owner-Occupied Residential Exemption を受けている場合は、「Exemption Type」の下に「RESIDENTIAL」とあり、免除対象になる金額が表示されています。
また、毎年5月に送られてくるproperty taxの請求書に記されているので、それで確認することもできます。
2010年 6月執筆
2015年 9月最終更新
● アラスカ鉄道 ●
アラスカ鉄道は、のんびりゆっくり走ります。
それがまた風情があって良いです。
2005年 7月撮影
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