スキャグウェイ
アラスカ州内の出張

私の勤めるAIT社は、取引先が全てアラスカ内に限られています。そのほとんどがアンカレッジにある会社や教育機関ですが、中には地理的にアンカレッジから離れている所もあります。

入社2週目、早速出張がありました。新入社員の私に勉強目的で行ってきていいよと言う感覚で、任意だったのですが、もちろん「行きます」と返事しました。アラスカ州内をタダで旅行できる絶好のチャンスです。先輩のトーマスさん(仮名)が担当者なので、彼のお手伝をするように言われました。

今回の出張は東南アラスカのスキャグウェイ。私の住んでいるアンカレッジからは、 アラスカ航空でジュノー(アラスカの州都)へ飛び、ジュノーで小型飛行機に乗り換えます。

3泊4日スキャグウェイに滞在して仕事をしたのですが、初日は取引先のビジネスの理解を深める為という名目で、「ホワイト・パス&ユーコン鉄道」と言う観光鉄道に乗りに出かけました。その鉄道会社が取引先なので、スキャグウェイ初体験の私に「ホワイトパスサミット」までの往復券を無料で発行してくれました。気分はすっかり観光です。でも翌日からは朝から晩まで働きました。

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● 大型豪華客船 ●
スキャグウェイの上空から撮影。 1986年に、アラスカとカナダの国境近くの クロンダイクで金鉱が発見されました。これはアメリカ史上最大の ゴールドラッシュを引き起こしました。スキャグウェイはその金鉱への最短ルートの 出発点だったので、金を求める人が通る町として栄えました。 その時に金を掘りに行く人、そして掘った金を運ぶ手段として、 ホワイト・パス&ユーコン鉄道が建設されました。 現在はその鉄道が観光登山電車として活躍しています。

スキャグウェイには大型豪華客船が毎日のように寄港し、写真のように4隻入港すると 約一万人の観光客が小さな町にあふれかえります。 客船は朝入港し、夜いなくなります。スキャグウェイの豪華客船収容数は最大7隻。
2004年6月1日撮影

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● 観光鉄道の車窓からの眺め ●
アラスカの出張って素晴らしい。これは往復3時間の「ホワイト・パスサミット」までのコースの途中。 海抜0mのスキャグウェイから標高879mまで走り、距離にして往復64kmです。
2004年6月1日撮影