エビ獲り

アラスカではエビが獲れます。商業捕獲の時期になると、アンカレッジのお寿司屋さんで「プリンスウィリアムサウンドのエビが入ってるよ」と言われることがあります。新鮮なエビはおいしい。エビ大好きな私は、いつか自分でアラスカのエビを獲って見たいと思っていました。そしてこの夏とうとうそのチャンスがやってきたのです。

シーカヤック旅行に誘った友人が、シュリンプ ポット(Shrimp Pot・・・エビ獲り籠)を持ってきてくれたのです。早速第一日目の夕方、滞在先のキャビン沖にシュリンプポットを沈めました。

アラスカ エビ獲り
● シュリンプポット ● 
これがシュリンプポット。海に沈めるとき、エサとなるキャットフードや鶏肉を入れます。

アラスカ エビ獲り
● シュリンプポットのブイ ● 
シュリンプポットを沈めた位置が分かるようにブイを浮かせておきます。
写真中央のオレンジ色の風船みたいなのがブイです。
シュリンプポットとブイはロープで繋いでおきます。
カヤック2台を使い、うまくバランスをとりながらシュリンプポットを引き上げます。
深い海の底からシュリンプポットを引き上げるのは結構大変な作業です。
写真右手の黄色い物体は私が乗っているカヤック。

アラスカ エビ獲り
● ちょっと違うんですが・・・ ● 
第一回目の引き上げは空振り。
シュリンプポットを沈める場所をもっと深い場所に移して第二回目の挑戦。
シュリンプポットが一回目よりも重いぞ。これは期待できるかも・・・
みんなワクワクしながらポットを引き上げ中を見てみたら・・・
かかっていたのはヒトデが数匹でした。残念!
空振りよりはマシかな?でもやっぱりがっかり。
写真右の男性はいかにも「なんじゃ、これ~?エビじゃないんかよ」って顔してます。

アラスカ エビ獲り
● 第三回目の挑戦 ● 
シーカヤック旅行最終日。第三回目のシュリンプポット引き上げ。
引き上げていると、空振りとは思えない重さが伝わる。
でもみんなの胸中には「どうせまたヒトデかな」と言う思いがあった。
しかし!引き上げて見たらヒトデも入ってるけど、それ以外に何かいるぞ!
え、もしかしてエビか!?エビなのか!!?
みんな息を呑んでシュリンプポットの中を見つめる。

アラスカ エビ獲り
● つ、ついにエビ!! ● 
エビだった。エビがかかっていたのだ!!一同から歓声があがる。
一番喜んでいたのは私だった。
私はエビ大好きなのです。
かかっていたのは8匹。私達は6人。
エビがとれて一番感激した私は2匹いただきました。へへへ。

アラスカ エビ獲り
● エビ食べてます ● 
ウィティアーからアンカレッジへ行くにはトンネルを通らなければなりません。
このトンネルが1車線で車も電車も共有しているので、時間を区切って「○時~○時半は
アンカレッジからウィティアーへ行く人用にオープン」などと
スケジュールが決まっています。写真はこのトンネルの手前にて撮影。
ウィティアー側で30分程待ち時間があったので、急いでお湯を沸かし
とってきたエビをゆでて食べているところ。
後ろについていた車の人たちが降りてきて
「何を食べているの?エビ?ここで獲れるの?どうやって獲るの?」と
興味津々に質問してきた。アラスカでもエビ獲りをする人はあまりいないのだ。
ちなみに私はエビを生のままわさび醤油でいただきました。甘くておいしかったなぁ。
「あぁ、アラスカに住んでいて良かった」と思う瞬間。

アラスカ エビ獲り
● エビのお頭 ● 
私以外の人はエビのお頭には興味がないので、
みんなの分のエビのお頭を持って帰り、家で油で揚げて食べました。
エビは頭の部分も美味なんですよね。 
来年のシーカヤック旅行までには自分のシュリンプポットを2つ購入する予定。
次回はもっと沢山獲るぞ。

2007年11月執筆。
写真は2007年9月のシーカヤック旅行にて撮影。