私の就職活動


私が卒業(2004年5月2日)以降もアラスカに住むためには、労働ビザのサポートをしてくれる会社を見つけて就職するか、または大学院へ進むか2つ選択肢がありました。大学院へ進むには経済的に厳しかったし、ここ4年半勉強漬けの生活に疲れ切っていたので、早く就職して自由時間を持ちたいと思っていました。そこでとりあえず、2004年8月まで就職活動をして、それでもし駄目だったら院へ進むことを考えようと決めました。修士号を終わらせるまでのお金の見通しは無かったけれど、キャンパス内で教授の助手の仕事をすれば授業料負担が軽くなるし、何とかなるんじゃないかと思っていました。

就職活動は地元アンカレッジの会社に絞っていました。でも卒業後3ヶ月地元で就職活動をしてみて、全く手ごたえが無かった場合は、他州の会社に応募することも考えていました。もし他州で就職することになっても、そのうちアラスカに戻ってくる予定でした。

私の専攻はコンピューター関係だったので比較的就職しやすいと言われています。それでもアンカレッジでの雇用状況はここ数年厳しいそうで、特にIT関係の予算を削る会社が増えているとのこと。ビザを心配しなくて良い地元の人でも、卒業後職探しに何ヶ月もかかることがあるそうです。私のように労働ビザサポートと言う「おまけ」が付いてしまう外国人が就職するのはとにかく厳しいと聞いていたので、先行きは全く分かりませんでした。

卒業3ヶ月前の2004年2月に就職活動を始めたのですが、卒業制作に時間、気力、体力を取られ、途中で「もう就職活動なんて やってられない!」と何度も思いました。苦しいスケジュールをぬって履歴書、カバーレターの作成、 応募や面接をこなし、4月の下旬にはかなり感触の良いところが出てきました。最終的に「ジョブオファーをします」と言ってくれた会社に、とうとう「すみませんけど、忙しすぎてお会いする 時間が取れません。卒業したらいくらでも自由になるので、それまで待ってください」とお願いしました。

会社の人は学生の忙しさをよく理解してくれて快く承諾。結局アンカレッジ市内の会社2ヶ所から労働ビザサポートOKの条件でオファーをいただき、最終的にアカウンティング関係のITコンサルタント会社M社を就職先に選びました。蓋を開けてみたら職探しはすんなり行き、クラスメートと比べても私は随分早い段階で職を得ることが出来、幸運だったと思います。

仕事はシステムアナリシス、ウェブ・ウィンドウズアプリケーション、そしてデータベースの開発です。正に自分がやりたかった内容の仕事に就くことができ、仕事が楽しい毎日です。会社は私の住んでいる所からドアトゥードアで15分。通勤が楽で助かります。

アラスカの求人情報は「私の転職活動」を参考にしてください。

2005年執筆

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● AIT社での私のデスク ●
2006年12月撮影