ハワイで休暇
アラスカで寒くて暗い冬を過ごしている人がハワイの地に足をおろすと、「あぁ、暖かい!太陽がまぶしい」と感激すること間違いなし。寒さの為に外を気楽に歩き回ることもできず、文字通り暗い冬を越さなければならないアラスカ在住の人にとって、ハワイは生命力補給の地と言っても過言ではないでしょう。
ハワイはアラスカの人に人気のある冬の観光地。アンカレッジからハワイへの直行便は年々変わってきていますが、この記事を書いている時点でアラスカ航空( http://alaskaair.com )が独占状態。12月中旬~4月中旬まで毎日アンカレッジ~ホノルル間のフライトを運行しています。
寒くて暗くて長~いアラスカの冬を乗り切るため、私達夫婦はこの3年は年末年始にハワイに行っています。ハワイで何をするかと言うと、レンタカーを借り、寝袋とテントを持って好きなところへ行ってテントを張り、海に入り川に入り、ハイキングをする。暗くなったら寝て明るくなったら起きるというシンプルな生活をします。ハワイ休暇は約2週間。
私達夫婦のお気に入りの島はビッグアイランド(ハワイ島)。ひとつの島の中にさまざまな気候が混在していて、自然が沢山あり観光地化されていない見所も沢山あって、何度行っても飽きません。
● ニワトリだ~!●
今年はカウアイ島に7日、ビッグアイランドに10日滞在しました。
カウアイ島初体験の私にとって、一番珍しかったのはそこらで見かける野生のニワトリ達。
観光客がアンカレッジでムースを見ると「あ、ムースだ!」と興奮し、地元の人は
「あぁ、あの人観光客なのね」と微笑ましく見つめるパターンがよくありますが、
私はこのカウアイ島バージョンをやっていました。
現地の人はニワトリがそこら辺を歩いていてもまるで空気の存在のごとく
普通に振舞っていますが、私はニワトリを見るたび
「ニワトリだ!」「あ、あそこにも!」「ニワトリのヒナだ!」「メスだ!」「オスだ!」
「あ、車にひかれて死んでる!」などと口に出しては騒いでいました。
● ナパリコースト (Na Pali Coast) ●
カウアイ島でのハイライトはナパリコーストでのバックパッキング。
まずはナパリコーストの西から日帰りハイキングで様子見することにしました。
ヌアロロ トレイル(Nu'alolo Trail)、ヌアロロ クリフ トレイル(Nu'alolo Cliff Trail)、
そしてアワアワプヒ トレイル(Awa-'awapuhi Trail)のループ約17kmを
楽しみました。お天気も良くて景色は写真の通り抜群。
そして今度はナパリコーストの東側から入り、2泊3日でカララウ トレイル(Kalalau Trail)を
カララウ ビーチまでバックパッキングしました。このバックパッキングは結構きつかった・・・
2日目夕方から雨が続き、道はどろどろで滑りやすい状態。
その天候の中を、海にせまった急斜面のトレイルを歩くのです。高所は結構
平気な私でも冷や汗が出る場面が結構ありました。
ナパリコーストは奥に入れば入るほど荘厳な景色が広がり、自分の足で行って
良かった~、と何度も思いました。が、もう次回は無くてもいいかな。
景色の他に思い出深かったのは夜中に何度も野生のブタの音で目が覚めたこと。
一瞬自分がアラスカにいると錯覚して「熊かでたのか!?」とあせったけれど
ブタなら安心。テントの周りをブヒブヒ言いながら歩いている
ブタの声を聞きながら再び眠りに落ちました。
最終日は雨の為に川の水嵩が増えていて、泳ぎが苦手な私は
「流されたらどうしよう・・・」とびくびくしつつ川を渡りました。(川に橋などはかかっていない。)
それにしてもハワイの地名って覚えるのが難しいっす。
● ビッグアイランドでハイキング ●
こちらはビッグアイランド(ハワイ島のこと)へ移動したあと。
昨年はワイピオバリー(Waipi'o Valley)の下側から入って探索したので、
今年はワイピオバリーの上からバリー全体の景色を楽しむためにハイキングへ出かけました。
橋のように見えるのは潅漑用の用水路です。
写真手間に見えるオレンジ色の花は、生姜。
生姜の群生をかき分けて歩いたハイキングでした。
● 市場 写真手前はパパイヤ ●
ハワイで市場に行くと地元でとれた新鮮な果物や野菜が手に入る。
アンカレッジの食料品店で売られているひなびた野菜に飽き飽きしている私達にとって、
ハワイのフルーツや野菜は命の源です。
しかも市場で売られている果物や野菜、お手ごろ価格。
パパイヤは6個で1ドルなどという驚きの安さ。
そしてこのパパイヤが甘くってジューシーでうまい!
ハワイへ行くまではパパイヤなんておいしいと思ったことが無かったけれど
ハワイのパパイヤを食べて分かったんです。私が今まで食べていた
パパイヤはまずいパパイヤだったのだと・・・。
● 天然火山サウナ その1 ●
ビッグアイランドは活火山の島ですが、その火山の蒸気が地下から出ているところがあり
その蒸気を利用した天然の火山サウナが楽しめます。
場所はプナ(Puna)。
● 天然火山サウナ その2 ●
天然火山サウナは、火山が作った小さな洞窟みたいになっていて
まさに天然サウナ部屋になっているところもあります。
入り口が狭いので入れる人の体のサイズは制限があるけれど
いったん中に入ってしまえば大人4~5人は十分くつろげる大きさです。
● 宿泊先 ●
ハワイ島を巡るにはテントとレンタカーは欠かせません。
この2つがあれば好きなところへ移動できます。
シャワーはビーチのシャワーで済ませ、トイレは自然に優しいナチュラルトイレ。
朝食はパンにハワイのバターアボカドをたっぷり塗って、その上に塩をぱらぱらまぶしたものを
毎日のように食べてました。これがまたうまい。
昼食・夕食は、町の近くにいる時は外食を楽しみ、それ以外のときは
カップラーメンやレトルトカレーなどで済ませます。
最後の1泊は機内で過ごし、朝6時に帰宅。シャワーを浴びてそのまま会社にゴー!
この「夜中のフライトから戻ってそのまま寝ずに出社」を年に数回やるのですが、
不思議と当日は元気なんです。
2008年 1月19日 執筆
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私が愛読しているハワイのガイドブックを紹介します。(英語版です。リンクをクリックするとアメリカのアマゾンドットコムのページが開きます。)
このガイドブックシリーズは、ハワイのガイドブックの王様。観光地以外のローカルなスポットにも的を絞っていて、私はこの本のおかげでハワイを満喫できています。