ディップネッティングを楽しむためにはどのようなアイテムを揃えれば良いのでしょうか。浜辺からのディップネッティングと一言で言っても、皆さんスタイルはそれぞれ。四駆のバギーで浜辺へ入って行く人。駐車場からディップネッティング場までリヤカーを引いて行く人。クーラーボックスを運んで行く人。
ディップネッティングは一度魚が取れだすと、今度はその魚を運ぶ時の「魚の重み」との戦いです。現場へ行くと分かりますが、皆さん自分に合ったスタイルで魚を運んでいます。
私のスタイルは、ディップネッティングする近くまで車で行き、道具一式、防寒具、クーラーボックスを車からおろします。ドライバーは駐車場まで車をとめに戻り、残りの人は車からおろした荷物を浜辺へと運びます。
私のスタイルに沿った「必要アイテム」を紹介します。
- 地元民用フィッシング ライセンス(Resident Fishing License)
アラスカに1年以上住んだ人が購入できるフィッシングライセンス。値段は< http://www.adfg.alaska.gov/index.cfm?adfg=sportlicense.prices > を参照。Alaska Department of Fish and Game のウェブサイト、
スポーツ用品店、Wal Mart, Fred Meyer, Carrsなど大型食料品店で購入できる。
- Dipnetting Permit
上記の地元民用フィッシングライセンスを持っている人にのみ無料で発行してくれる許可証。フィッシングライセンスを販売している所で手に入る。7月のキーナイリバーディップネッティング最盛期になると売り切れることがあるので、早めに入手するのが良い。
- ディップネット
詳しくは「ディップネットの選び方」を参照。
- チェスト ウェイダー(chest waders)
ネオプレン(neoprene)でできた厚手のが良いです。薄手の物は動きやすいけれど、水につかっていると冷えます。大抵のチェストウェイダーにはブーツ部分が付いていないので、ブーツを別に購入する必要があります。フィッシンググッズのところで売っているブーツでなくても、ウォールマートなどの安いテニスシューズで十分代用できます。ウェイダーの生地の厚みがあるのでシューズは大きめのサイズを購入しましょう。
- クーラーボックス
本格派のディップネッターを目指す人は、大きなサイズのクーラーボックスを買いたいところ。でもあまり大きいと魚を一杯に入れた後重くて持てないかもしれません。重くなってしまうのが不安な人は中くらいサイズのを2つ購入すると良いでしょう。
- ワカー(whacker)
「ワカー」って日本語で何と言うのか分からないのですが、魚を殴り殺す棒です。ウォールマートや釣具の売っているお店なら大抵おいています。海岸に石が落ちていればわざわざワカーを買う必要はありません。でもキーナイリバーの河口はなかなか適当な石が見つからないときがあります。家を出るときにそこらで石を拾っていくのも良いかも。ワカーも石も無いと魚を殺すのに苦労します。魚は殺さないと暴れます。
- ナイフ
魚を殺した後は鮮度を保つため、なるべく早く内臓を取り出します。このとき使うナイフは小さなもので十分です。私はウォールマートで買う2本で$2.50くらいのナイフを使っています。しばらく使って切れなくなってきたら使い捨てしています。
- ビニール手袋
防寒と手を傷から守るためです。ディップネットの竿は金属なので、寒くなると竿を支える手が冷えます。手袋があるのと無いのとでは大違い。そしてディップネットの網から魚を取り出したり、魚の内臓を取り出すときにビニール手袋をしていないと手をいためやすいです。特にディップネッティングをしている時は手が水にぬれてふやけているので、知らぬ間に手がボロボロになることも。
- しっかりしたポリ袋
私はクーラーボックスを水から離れたところにおいておきます。水辺からクーラーボックスまでは魚をポリ袋に入れて運びます。ですから、薄手のポリ袋ではいけません。魚が重くてやぶけてしまうからです。私はCostcoで買った1.2ミリの厚さのポリ袋を使っています。
- 1ガロンかまたはそれより小さなサイズのジップロックの袋
こちらはイクラ用です。メスの鮭がとれればイクラは袋に入れて持って帰り、イクラ(普通の塩イクラ)やイクラの醤油漬けが楽しめます。
- バケツ
バケツの中にはワカー、ナイフ、ビニール袋などを入れます。魚を一時的に入れておく入れ物としても使います。とった魚を地べたにおいておくと、自分を含め、ディップネッティングに夢中になった人達に踏みつけられてしまうことがよくあります。
- ウールのセーターやジャケット
夏とは言え、寒いときは冷えます。防寒具はしっかり準備しましょう。水に濡れても暖かさを保てるウールは重宝します。ただ、魚の処理などで魚臭くなるし魚の血が付いてしまうので、新しい服は避けましょう。お勧めはサルベーション・アーミーなどの古着屋で安いウールの服を事前に買ってシーズンが終わったら使い捨てることです。サルベーション・アーミーについては「節約術 その1」を参考にしてください。
- 張るタイプのホッカイロ
防寒対策をしていても、ネオプレンののチェストウェダーを着ていても、海の中にしばらく入っていると冷えます。水は冷たいです。張るタイプのホッカイロをお腹と背中にはっておくと寒さが和らぎます。ただし、魚がどんどん入ってきて大忙しになると今度は汗だくになるほど暑くなります。でもそうなったら嬉しい悲鳴ですね。
- 雨具
多少の雨が降っても雨具を着ていればディップネッティングは続けられます。ウィンドブレーカー兼防寒具にもなるので、雨具は持って行くと良いでしょう。
- 帽子
日差しが強かったり雨が降った時の為ですが、例えお天気は穏やかでも帽子は必要です。沢山のカモメ達が頭上を飛びまわり、フンを落として行くからです。
- 着替え 最低一式 できれば二式
魚とりに夢中になっていると、知らないうちにウェイダーの中まで水が入っていることも珍しくありません。
- 食べ物・飲み物
ディップネッティング場のまわり徒歩圏内には食料品店がありません。たまに駐車場でピザを売っているのを見かけますが、常駐して販売はしていないようです。
- 日焼け止めクリーム
女性の方には必需品。ディップネッティングへ行くと焼けますよ。
- 氷
氷は魚がとれてから買いに行けば良いでしょう。鮮度を保つために、フレッドマイヤーやカーズなどのお店で氷を買ってクーラーボックスに入れると良いでしょう。キーナイやソルドトナの町では、ガソリンスタンドでも氷を売っているのをよく見かけます。
ディプネッティングにはまった人には下記のアイテムもお勧めです:
- テントと寝袋
ディップネッティングは数日張り込むとグッドタイミングに当たる確立が高くなります。テントを浜辺に張って週末を過ごせば、効率よくディップネッティングができます。
- 本
魚の群れが入ってこない時は暇になります。日頃忙しくて読めない本を持っていくと良いでしょう。
購入して家にあると便利な物:
- フィレナイフ(Fillet Knife)
魚をおろす為の細長いナイフです。鮭をおろすのは最初はうまくいかないかも知れませんが、何匹もこないしていくと段々慣れてきます。普通の包丁ではやりづらいのでフィレナイフを買うと良いでしょう。
- チェスト フリーザー
大きな冷蔵庫。取った魚を保存するのに最適です。家庭用冷蔵庫にくっついている冷凍庫はすぐに一杯になってしまう上、温度を低く保てないので魚の長期保存には向いていません。沢山魚をとって1年かけて食べる人には、このチェストフリーザーは必需品。CostcoやBest Buyなどで$200前後で売っています。
- フード セーバー
真空パックにする機械です。CostcoやWal Martなどで売っています。パワーが最大レベルの物を購入することをお勧めします。2007年現在一番高いので$200前後でした。鮭を小分けにして真空パックにし冷凍しておくと、魚が冷凍焼けせず保存状態を良好に保てます。Costcoで売っている業務用真空パックの機械は2011年時点で999ドル。高いだけあって性能は非常に良いです。
● カシロフリバー ディップネッティングをする人々とリダウト山 ●
カシロフリバーのサーモンは、キーナイリバーのものに比べると小ぶりです。
でもディップネッティングが許可されている時期が長いこと、
そして24時間オープンしているのが魅力です。
キーナイのディップネッティングは普通夜11時~朝6時まで禁止されています。
2007年 7月撮影
最終更新:2010年 3月
追記:2013年 7月
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