ディップネッティングに行くことにしたは良いものの、肝心の「ディップネット」はどうやって選んだら良いのか?そもそも一体どこで手に入るのか?と言う疑問にお答えします。
サーモンのディップネッティングの方法は、岸からのものとボートからの物に分かれます。岸からやるかボートからやるかで準備するものや最善の方法も変わってきます。ここでは岸から水に入ってする方法を前提に話を進めます。(何故って私はボート持ってないんです)
● ディップネット選びのポイント
ディップネット選びは、ディップネッティングの成功の9割の鍵となっています。つまり、良いディップネットを選べばそれだけ沢山魚がとれる確率が高くなるのです。
よくあるパターンを紹介しましょう。
「自分は魚とりの為に沢山お金をかける余裕は無い。でもディップネッティングはやってみたい。とりあえず、ウォールマートへ行ったらお手ごろ価格で、サイズも丁度自分の車に入るのがあったから買ってみた。竿の部分は一本の棒状で、網の色は黒だった。」
ずばり、これは大失敗です。何故そこまで言い切れるのか?それは私自身がその道をたどったからです・・・。ディップネットを選ぶときのポイントを挙げます。
- 規定で許されている最大のサイズのディップネットを買おう。
ディップネッティング場へ行くと魚が次々かかる人とそうでも無い人の差がいやでも目に付きます。立つポイントによっても収穫量は変わりますが、何と言っても決定的要素はディップネットのフレームのサイズです。2006年現在、網をはる部分のフレームの直径5フィートが最大サイズですので、なるべくこの直径5フィートサイズを購入されることをお勧めします。なお、竿の長さは多少収穫効率に影響はあるものの、フレームの部分程決定的要素ではないと私は思っています。(2009年7月追記:魚の入りが少ないときは竿の部分が長いほうが捕獲率は高いです。長い竿の持ち運びOKで、潮の流れが速い時でもささえる力のある人は長い竿のディップネットを好む傾向があります。)
- ハンドルがついているディップネットを買おう。
ディップネットの竿の部分に何もハンドル(取っ手)が付いてないと、少しの潮の流れでも長時間ディップネットを水の中でささえているのが辛くなります。ハンドル付きのディップネットをお勧めします。
- 薄い色の網がはってあるディップネットを買おう。
一説によれば鮭は黒い網が見えるため、黒い網のディップネットにはかからないとか。よほど沢山魚が川へ入ってくるときは黒い網でもかかる時があるようですが、薄い色の網が張ってあるディップネットの方が魚のかかりは良いです。(黒色以外は大抵薄い色なので、黒を避ければ大丈夫でしょう)
● どこで「良い」ディップネットを購入するか
「良い」ディップネットとは、1)サイズがリミットサイズかまたはそれに近く 2)ハンドルがついていて 3)網の色が薄いものです。中には自分で作ってしまう人もいます。さすがにそこまではできない・・・と言う人はお金を出して買うしかありません。
ディップネットを買いに行って大抵の人がまず思うことは「げ、高い!」です。ディップネッティングは本格的にやろうと思うと初年度の投資額はばかになりません。ディップネットの他にもいろいろ必要な物があるし(詳しくは「揃えるアイテム」で述べます)、ディップネッティング場までのガソリン代だってかかります。
だからと言ってちょっとしたお遊び感覚で中途半端な道具を持って行くと、まわりでどんどん魚を取っている人たちを眺めて「あ~あ、もっとちゃんとしたディップネットを買っておくんだった。」と後悔することになります。
一番最初はディップネッティング経験者に連れて行ってもらい様子を見て、道具にお金をかける価値があるとみなしたらお金を投資して道具をそろえると良いでしょう。毎年リミット最大限鮭をとれば、投資額を上回る量の鮭が手に入ります。そして何よりディップネッティングは楽しい!
ディップネットが購入できる場所を紹介します。時期によっては条件の見合うディップネットを置いているとは限りませんが、下記の場所をあたってみましょう。 ディップネットは7月に入ると品切れの所が目立つので、6月末までには購入しておくことをお勧めします。
● 何本ディップネットを買うべきか
最終的に適度な本数は3人に対して2本だと私は思っています。理由は、魚があまり入って来てない時に参加者全員がみなディップネットを持って水の中にいても意味は無い。魚がいない時は休息を取ったり食事をするなどして過ごします。よってディップネットは人数分は必要ない。魚がどんどん入ってきている時は、魚を海岸で処理してくれる人がいると効率的だからです。
魚が取れた後は最低限魚の息の根を止める作業をしなければなりません。でないと魚が暴れまくります。網から魚を取り出した後、自分がさっと水の中に戻るためにも、海岸でアシストしてくれる人がいると助かります。
なぜさっと水の中へ戻るのかと言うと、魚は群れで入ってくる為、次々にかかるベストな時間は長くは続かないからです。(良い状態が続くのは大体1~2時間のようです)魚が入ってきている時になるべくディップネットを水の中に入れて効率的に魚をひきあげるかが決め手になってきます。
ディップネットは1本$130前後するものなので、一度に何本も買ってあとで「もっといいのがあったのに」と後悔することになったらもったいないですよね。前述の「ディップネット選びのポイント」で述べた項目以外に、いろいろと自分の好みで条件が出てくるかもしれません。
ディップネッティング場へ行くとみんなさまざまなスタイルのディップネットを使っているのを目にします。その年によって傾向も変わってきます。
私のお勧めは、3人までのグループの場合、まず1本しっかりした物を買う。ディップネッティングへ行って周りの人がどんなディップネットを使っているのか観察する。沢山魚を取っている人に、どこでそのディップネットを購入したか聞く。そして新たなディップネットを追加で購入する。これが良いかと思います。
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